「毎日きちんと掃除しているのに、なぜ出るのか」。飲食店のオーナーさまから、最も多くいただくご質問です。原因は清掃の良し悪しだけではありません。飲食店という環境そのものに、発生しやすい理由があります。
この記事の要点
- 飲食店にゴキブリが出る主な原因は、餌・水・熱が一年中そろう環境、厨房機器の内部という死角、納品物からの持ち込み、建物の隙間からの侵入、市販薬による取り残しの5つ。
- 日常清掃が行き届いていても、コールドテーブルなど機器の内部に巣ができるため、清掃の良し悪しだけでは防げない。
- 段ボールを溜めない・水気を残さない・機器下を定期清掃する・生ゴミを密閉する・隙間を塞ぐ、の5つは今日からできる。すでに巣がある場合は専門業者の施工が必要。
原因1:餌・水・熱が一年中そろっている
ゴキブリが繁殖するために必要なのは、餌と水、そして暖かさです。飲食店の厨房には、食品残渣や油汚れ、排水や結露、冷蔵機器や加熱機器の放熱と、この三つが一年を通じて揃っています。
家庭では冬になると活動が鈍りますが、厨房は真冬でも暖かいため、季節を問わず繁殖が続きます。飲食店で問題になるチャバネゴキブリは寒さに弱い種類で、まさにこうした暖かい屋内を好みます。
原因2:厨房機器の内部という「死角」
営業中に見かける個体は、全体のごく一部です。大半は、コールドテーブルや冷蔵庫のモーター部、食器洗浄機の内部、什器の空洞など、暗くて暖かく、人の手が届かない場所に集団で潜んでいます。
こうした場所は日常の清掃では触れられないため、どれほど丁寧に掃除をしている店舗でも、巣が形成されることがあります。
原因3:段ボール・納品物からの持ち込み
新しく発生するきっかけとして多いのが、納品物に付着しての持ち込みです。段ボールの断面の波状の隙間は、卵鞘(卵の入ったカプセル)や幼虫が潜むのに適した構造です。
また、保管している段ボールそのものが、保温性のある棲み処になります。バックヤードに段ボールを積んだままにしている場合は、注意が必要です。
原因4:建物の隙間・近隣店舗からの侵入
雑居ビルや商店街の店舗では、配管の貫通部、壁や床の隙間、共用の排水管やダクトを通じて、他の店舗から侵入してくることがあります。自店の対策が万全でも、建物全体の状況によっては侵入を受け続けます。
原因5:市販薬による「取り残し」
市販のスプレーや燻煙剤は、目の前の個体には効果があります。しかし、機器の内部にある巣や卵鞘までは届きにくく、取り残した個体から再び増えていきます。「しばらく減ったのに、また出てきた」という場合の多くは、これが原因です。
今日からできる5つの対策
- 段ボールを店内に溜めない。納品されたら中身を移し替え、段ボールはその日のうちに店外へ出します。
- 閉店時に水気を残さない。シンクや作業台、床の水分を拭き取り、排水口のゴミ受けを空にします。
- 機器の下と裏を定期的に清掃する。動かせる機器は月に一度でも動かし、下に溜まった残渣を取り除きます。
- 生ゴミは密閉し、夜間は店内に置かない。やむを得ず置く場合は、蓋付きの容器に入れます。
- 隙間をふさぐ。配管の貫通部や壁のひび割れなど、目に見える隙間はパテなどで塞ぎます。
それでも出る場合は、巣が残っています
上記の対策は、あくまで「増えにくい環境」をつくるためのものです。すでに機器の内部に巣がある場合、環境改善だけで根絶することは困難です。
当社では、機器のパネルを開けて内部まで確認し、巣や巣になりそうな箇所に必要な量だけ薬剤を処置します。現地調査とお見積りは無料ですので、「対策しているのに減らない」という場合は、一度ご相談ください。
この記事に関するよくある質問
毎日掃除しているのに、なぜゴキブリが出るのですか?
厨房機器の内部(冷蔵機器のモーター部や什器の空洞)など、日常清掃では触れられない場所に巣ができるためです。清掃の良し悪しより、機器内部の巣の有無が原因です。
飲食店のゴキブリは冬になれば減りますか?
減りません。飲食店に多いチャバネゴキブリは寒さに弱い一方、厨房は冬でも暖かく、常に通電している機器の内部にいるため、季節を問わず繁殖します。
段ボールを置いておくと本当にゴキブリが増えますか?
増えやすくなります。段ボールの波状の断面は卵鞘や幼虫が潜むのに適した構造で、納品物に付いて持ち込まれるほか、保管中の段ボール自体が棲み処になります。納品日のうちに店外へ出すことをおすすめします。
現地調査・お見積りは無料です
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